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OTC薬の勧め 症例その18「花粉症の点鼻薬、どれがいいかな」

2021-02-15
症例その18「花粉症の点鼻薬、どれがいいかな」
 
1.    来店者(50代男性)から聞き取った情報
*毎年この時期は花粉症の症状が出る。
*現在、アレグラFX(第2類医薬品)を服用しているが、鼻づまりがつらいと友人に話したら、点鼻薬が良いのではと聞いて買いに来た。
*透明でさらさらした鼻水が出る。
*他に気になる症状はない。
*昨シーズンに飲んでいた薬は眠くなってしまい、仕事に支障が出た。

2.  確認事項
*鼻づまりがひどい、呼吸が苦しい。
*鼻血が出やすい。
*黄色や緑色など色の濃い鼻水や粘度の高い鼻水が出る。
*顔面の痛みや頭痛がある。
*アレルギーなのかどうか、症状がはっきりしない。

このような症状があれば受診勧奨する。

3.    どのようなOTC薬を選んだらいいか。
 「花粉症で鼻水・鼻詰まりがつらい」として来局した男性、市販の飲み薬を服用しているが、点鼻薬も使いたいとのこと。

スギ花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎に対するOTC薬の選び方については、以前にも取り上げましたが、今回は点鼻薬について考えます。

鼻炎の症状は、副鼻腔炎など医療機関での治療が必要なケースもあるため、まずは受診勧奨すべきポイントを確認します。

 男性には、副鼻腔炎などの感染性疾患を疑う兆候は見られず、本人の説明通り、アレルギー性鼻炎の可能性が高く、OTC薬で対応可能と判断しました。

また、病歴などは特になく、併用薬は花粉症シーズンに服用しているOTC薬のアレグラFX(第2類医薬品)の他にはないことを確認しました。

アレルギー性鼻炎に対応したOTC薬のうち点鼻薬には、

(1)ステロイド単味のスイッチOTC,
(2)抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウムなど)、第1世代抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンマレイン酸塩など)、血管収縮成分(ナファゾリン塩酸塩など)を配合した製品、
(3)鎮静性の第2世代抗ヒスタミン薬であるケトチフェンフマル酸塩単味の製品

・・・といった多様なラインナップがあります。

 ステロイド点鼻薬の主要成分は、フルチカゾンプロピオン酸エステル(フルナーゼ点鼻薬「要指導医薬品」)やベクロメタゾンプロピオン酸エステル(パブロン鼻炎アタックJL、ナザールαAR0.1%、エージーアレルカットEXc「いずれも指定第2類医薬品」など)です。

使用年齢は18歳以上(フルナーゼは15歳以上)、1年に3か月を超えて使用しないようにとされています。また、眠気の注意事項の記載はありません。

 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会の「鼻アレルギー診療ガイド」において、ステロイド点鼻薬は軽症~重症いずれの段階でも使用が推奨されています。

鼻閉がつらい人には、単剤または第2世代抗ヒスタミン成分との併用を提案することが多い。

しかし、販売数でいえば、血管収縮成分を配合した製品(ナザール「スプレー」「第2類医薬品」)が圧倒的に多いです。

速やかに効果を実感しやすいことに加え、製品によっては500円以下など安価で手に入るのも一因と考えられます。

つらい鼻詰まりをすぐに改善したい人に非常に使い勝手の良い製品ですが、一方で血管収縮成分を長期連用すると、血管収縮作用が切れたときにかえって鼻閉がひどくなる薬剤性鼻炎を 来し、点鼻薬が手放せなくなる恐れがあります。使用は最小限にして連用しないように指導することが重要です。

 抗アレルギー成分のクロモグリク酸が配合された製品は、おおむね7歳から使用可能とされていますが、眠気がでることがあり、自動車や機械の運転をする人は使用できません。

 OTC薬の選択に当たっては、本人の希望も非常に大きな要素です。男性は「即効性があるものがよい」「時々運転もするので、眠気の出ないものがいい」との希望でした。

そこで、まず1つ目はフルチカゾンの単味製剤であるフルナーゼ点鼻薬を提案しました。眠くなりにくい成分であり、代謝されやすく全身性副作用のリスクを低減したアンテドラッグあることがポイントです。

価格は1500円とやや高価であること、有効性・安全性が高いなど説明しました。2つ目に、即効性を重視したナザール「スプレー」を提案しました。

同時に、薬剤性鼻炎のリスクと最小限の使用にとどめる必要性について説明しました。

男性は安全性の高いものから試したいとのことで、フルナーゼ点鼻薬を選択しました。

次に、服用中のアレグラFXと併用できることを伝えました。
さらに、使用開始時に容器をよく振って薬液が霧状に出るよう7回空打ちする、噴霧後は数秒間上向きで鼻呼吸することを説明しました。

(日経ドラッグインフォメーションより引用しました。)
 

OTC薬の勧め 症例その17「保湿効果の高い薬を探しています」

2021-01-15
症例その17「保湿効果の高い薬を探しています」
 

1. 来店者(30代女性)から聞き取った情報
*寒くなってきて、乾燥もひどくなった。昔から秋冬は特に乾燥しがち。
*暖房の効いた部屋にいると、手足や背中が痒くなりやすい。
*皮膚がガサガサするほどには乾燥していない。傷やただれなどの異常はない。
*毎年、保湿剤を何かしら購入して使っているが、決め手は特にない。
*持病なし、普段飲んでいる薬・サプリメントもない。
 
2.  確認事項
*傷やただれがないか。
*皮膚の乾燥が重度ではないか。
*皮膚の乾燥以外に強い症状はないか。
*疾患や服用薬剤、サプリメントなどが乾燥の原因として疑われないか。
*アトピー性皮膚炎の治療中でないか。
このような症状があれば受診勧奨する。
 
3. どのようなOTC薬を選んだらいいか。
 皮膚が乾燥する原因は、空気の乾燥(湿度の低下)や紫外線などの物理的要因の他、アトピー性皮膚炎や透析など疾患由来の場合もあります。
 
乳幼児は、生後数か月過ぎると過剰だった皮脂分泌が低下してそれまでよりも乾燥しやすくなり、高齢者は加齢に伴い皮脂や角質の水分保持能が低下することで乾燥しやすくなります。
 
 乾燥が関係していると思われる痒みの相談には、直ぐにステロイドなどの抗炎症成分を勧めるのではなく、まずは保湿をしっかりいるか確認することが重要です。
 
最近では医療用と同一成分であるヘパリン類似物質0.3%の単味製剤が次々に販売されており、OTC薬でも保湿剤の選択肢の幅が広がりました。
 
痒みが強く掻きむしってしまうような場合や、アトピー性皮膚炎などの診断を受けており医療機関で治療中の場合には、主治医に相談するよう促しますが、軽度の乾燥であれば、まずはセルフメディケーションで対応できると考えています。
 
 来局者に尋ねたところ、2のような情報が得られましたので、空気の乾燥などによる乾燥肌の蚊の可能性が高く、OTC薬で対応できると判断しました。
 
 市販されている保湿剤の主な成分としてはまず、医療用医薬品でも頻用されているヘパリン類似物質(ヒルマイルド「第2類医薬品」、ピアソンHP「第2類医薬品」など)が挙げられます。
 
持続性の高い水分保持作用や血行促進作用、抗炎症作用などがあり、剤形もクリーム、ローション、スプレーなど多様です。
 
さらにクリームは水性・油性、ローションは乳液タイプと化粧水タイプなど、剤形が細かく分かれているので、伸びや使用感の好みなどに応じて選ぶとよいでしょう。
 
なお、ただれや湿潤している部位には注意が必要であるほか、出血性血液疾患の患者さんには使用できません。
 
 日局白色ワセリンは、水分保持作用はありませんが、皮膚に被膜を作ることによって水分の蒸発を防止し、外部刺激から皮膚を保護します。
 
刺激が少なくただれた部位にも使用できますが、油性のため使用感としてはべたつきます。
 
単味製剤として、白色ワセリン(第3類医薬品)、プロペトピュアベール(第3類医薬品)などがあり、白色ワセリンは比較的安価です。
 
 水分保持作用とともに角質軟化作用があるのが、尿素です。乾燥によるかさつき、硬くなってしまった手やかかとなどへの使用に適しています。
 
皮膚刺激作用があるため、傷口や炎症部位は使用できません。ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム(第3類医薬品)などがあります。
 
この他にも医薬部外品などを含めて、ビタミンE、セラミド、ヒアルロン酸など様々な成分を配合した保湿剤があります。
 
乾燥が気になるだけではなく、痒みが比較的強い場合は、保持成分へのヘパリン類似物質に鎮痒成分のジフェンヒドラミンやクロタミトンを加えたヘパリソフトプラス(第2類医薬品)のような複合製剤も選択肢となるでしょう。
 
 特に外用薬は使用感の好みも大きな決め手となるので、本人の希望を確認することは非常に重要です。
 
女性は「保湿力が高ければ価格は気にしない」「化粧品のボデイクリームは持っているので、医薬品を試したい」「さっぱりした使用感が好み」らしいので、ザーネメデイカルスプレー(第2類医薬品)を提案しました。結果、この製品を選ばれました。
 
(日経ドラッグインフォメーションより引用しました。)
 

OTC薬の勧め 症例その16「排卵日検査薬を購入したいです」

2020-12-27
症例その16「排卵日検査薬を購入したいです」
 
1. 来店者(20代女性)から聞き取った情報
*半年前に結婚し、妊娠を希望している。
*不妊治療など通院はしていない。
*月経異常や月経不順はない。
*体調はいつも通りで、特に異常はない。
*持病(胃腸障害、肝臓病、腎臓病、心臓病、血液異常など)なし。
 
2.  排卵日(予測)検査薬の販売時の主な確認事項
*誤った目的(避妊など)で使用しようとしていないか。
*不妊治療を受けていないか。
*明らかに妊娠しない状況が続いていないか。(通常の性交を継続的に行っても1年以上妊娠しないなど)
*月経周期が安定していない、経血量が多いなど月経異常がないか。
*過去に使った際、結果が正常に出なかった経験はないか。(検査期間中、陽性または陰性が続いたなど)
このような症状があれば受診勧奨する。
 
3. どのようなOTC薬を選んだらいいか。
 排卵日を予測するための検査薬には、薬局医薬品に当たる対外診断用医薬品の排卵日検査薬と、第一類医薬品(一般用検査薬)の排卵日予測検査薬とがあります。
 
これら排卵日(予測)検査薬の購入希望者が来局した場合、まず確認すべきは、購入の目的です。
これらの検査薬は、排卵日を確実に特定できるわけではないので、避妊目的での使用は不可とされています。
 
 プライバシーに関わる質問に抵抗を感じる薬剤師もいるかもしれません。
 
「販売時に必ず確認しなければいけないので」などと断りを入れた上で、
「妊娠を希望されているということでよろしいですか」
「既に病院にかかられていませんか」
 
など、必要最低限の質問で効率良く情報収集したいところです。
 
 女性への確認で使用は問題ないと判断しました。
排卵日(予測)検査薬は、尿中の黄体形成ホルモン(LH)を検出することで、排卵前に起こるLHサージ(LHの分泌量の急増)を捉えるものです。
 
抗黄体形成ホルモン・ポリクロナール抗体などが配合されており、陽性になると尿をかけた際に判定線がはっきりと現れます。
 
複数の販売元がありますが、判定の仕組みに大きな違いはなく、薬局には1種類を在庫していれば問題ないと考えます。
 
最近では陽性、陰性の結果をデジタル表示する製品もあります。
 
 次の月経開始予定日の17日前から、1日1回または2回、毎日ほぼ同じ時間帯に検査を続け、初めて陽性になった日か、その翌日の2日間が最も妊娠しやすい時期(排卵日)となります。
 
検査結果には個人差がありますが、月経周期が安定している典型的な例では、検査開始3日目頃に陽性となると言われています。
 
正確に検査できるよう、ポイントを押さえて使用方法を説明することが重要です。
 
 来局者の女性には、薬局にあった在庫からドゥーテストLHII(第一類医薬品)を販売しました。
7回分と12回分がありますが、まず7回分で試してみるとのことでした。
 
検査時の採尿の注意点として、検査前4時間後程度はできるだけ排尿しないこと、検査前に水分を過剰に取らないこと、ドゥーテストの場合は尿をスティックにかけるのは2秒で、5秒以上かけないこと、その後キャップをして平らな場所に置き、5分待って判定すること、10分以上たってから判定しないことなどを指導します。
 
 今回は女性の質問を受けて、妊娠検査薬についても説明しました。
 
妊娠検査薬は、受精卵の着床に伴って胎盤で作られ始めるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)抗体を用いて検出するものです。
月経予定日となる妊娠4週目ごろから尿中に排出されるようになります。
不妊治療中の人は偽陽性になる場合があるので、使用中に医師に相談することとされています。
 
 薬局で取り扱える製品としては、
(1)薬局医薬品(体外診断用医薬品)の妊娠診断補助試薬(チェックワンファストなど)
(2)月経予定日の約1週間後から検査できる一般用検査薬(チェックワン「第2類医薬品」、P-チェック・S「第2類医薬品」など)
の2種類があります。
 
(1)のチェックワンファストは、「やむを得ず早く検査したい」人向けで、月経予定日当日から検査できます。
 
通常は(2)で事足りますが、チェックワンファストは薬局医薬品ということで取り扱える場所が限られており、押さえておくとよいでしょう。
 
(日経ドラッグインフォメーションより引用しました。)
 

OTC薬の勧め 症例その15「禁煙する薬について教えてもらえますか」

2020-11-16
症例その15「禁煙する薬について教えてもらえますか」
 
1. 来店者(40代男性)から聞き取った情報
*喫煙歴は約10年。1日15~20本。
*大きな病気をしたことはなく、健康診断で特に異常はないが、そろそろたばこをやめてみようと思い始めた。
*禁煙補助薬は初めて使う。
 
2.  注意すべき症状(発疹)
*非喫煙者でないか。
*妊娠またはその疑いがないか、授乳中でないか。
*心臓病、脳血管障害、腎機能障害、肝機能障害がないか。
*うつ病でないか(禁煙により悪化する危険がある)。
*顎関節に障害がないか(ガム使用は非推奨)。
*既に他のニコチン製剤を使用していないか。
 
このような症状があれば受診勧奨する。
 
3. どのようなOTC薬を選んだらいいか。
 禁煙治療は2006年から保険適用されており、1日の喫煙本数、喫煙年数、ニコチン依存症に係るスクリーニングテストの点数など、一定の条件を満たした希望者には、内服薬のバレニクリン酒石酸塩(商品名チャンピックス)、あるいはニコチン置換療法として経皮吸収ニコチン製剤(以下、パッチ)のニコチネルTTSが処方されます。
 
 一方、OTC薬で行えるのはニコチン置換療法のみであり、パッチのほか、ガムタイプの禁煙補助薬があります。
 
禁煙外来に通う決心がつかない、あるいは保険で治療を受ける条件は満たさないものの、まずはOTC薬で試してみたいという方が対象となるでしょう。
 
ただし、購入希望者が「非喫煙者」「妊婦・授乳婦」などの禁忌に該当しないかは、相談・販売前に必ず確認する必要があります。
 
 注意すべき症状、アレルギーや併用薬、サプリメントなどの服用の有無などを確認したところ、いずれも該当するものはなく、禁煙補助薬を使用しても問題はないと判断しました。
 
 禁煙補助薬には第1類医薬品のニコチンパッチ(ニコチネルパッチ他)や、指定第2類医薬品のニコチンガム(ニコレット他)があり、どちらも使用時には禁煙が大前提です。
詳細な使用法は、製品によって異なるため、使用者によく目を通してもらう必要がある。
 
 なお、OTC薬にはたばこのように吸煙する製剤で、咳、痰を効能・効果とするネオシーダー(指定第2類医薬品)があり、煙にニコチンとタールをわずかに含むことから、中には同製品で禁煙できると誤認している人もいるので、注意が必要。パッチは、1日1回起床時から就寝する前まで貼り、最長で8週間続けます。
 
一定量のニコチンが投与されるので管理がしやすく、使用期間も明確というメリットがありますが、汗をよくかく人は剥がれやすいので注意が必要です。また、皮膚が弱いとかぶれやすいので、これも販売前に確認しておきたいところです。
 
 ガムは、たばこを吸いたいと感じたときに1回当たり1個をかみます。
ゆっくりかむ、頬と歯茎の間にガムを置くようにすることを約30~60分繰り返した後、口内から出して捨てます。
 
用量は通常1日4~12個から始め、24個が上限となっています。
 
1か月前後で慣れてきたら、1週間ごとに1~2個/日ずつ減らしていき、1日の使用量が1~2個となった段階で使用をやめます。
 
使用期間は3か月がめどで、最長で6か月です。禁煙したうえで、ガムをかみながら喫煙本数を減らしていくものだと購入希望者が誤解していないか確認することが重要。
 
「しっかり禁煙して、吸いたくなったらガムをかみ、徐々に個数を減らしていくことがポイントです」と説明します。
 
 当薬局ではニコレットとニコチネルパッチを在庫していたので、男性に尋ねたら「価格で決めたい」との希望だったので、少し安価なニコチネルパッチを勧めました。
 
6週間使用し、その後必要に応じて同パッチを2週間使用します。
パッチは上腕部、腹部、腰背部のいずれかに、毎日場所を変えて貼ります。
 
乾いた皮膚にしわにならないように貼り、10秒ほど押さえてパッチをしっかりと貼り付けます。
就寝前には剥がし、使用後のパッチは粘着面を内側にして折り畳み、手の届かない場所に捨てることも大事です。
 
(日経ドラッグインフォメーションより引用しました。)
 

OTC薬の勧め 症例その14「また口唇ヘルペスができたみたいです」

2020-10-05
症例その14「また口唇ヘルペスができたみたいです
 
1. 来店者(20代女性)から聞き取った情報
*唇の周りがピリピリして、小さな水膨れができている。
*口唇ヘルペスはこれまで2,3回再発した。
*最近、アルバイトで長時間外にいたり、動き回っていたりしたので、疲れが出たのかもしれない。
*口唇の炎症以外に、特に症状はない。
 
2.注意すべき症状(発疹)
*水泡(患部)が広範囲にわたっている。
*水泡が大きい(小豆大)。
*発熱や頭痛など他の症状がある。
*痛みが強い。
このような症状があれば受診勧奨する。
 
3. 基本情報
*15歳以上
*現病歴・既往症:口唇ヘルペス以外になし
*副作用歴・アレルギー歴:なし
*併用薬:鎮痛薬(生理痛のときに服用)
*サプリメント:なし
 
4. どのようなOTC薬を選んだらいいか。
 口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染により、小水疱(水膨れ)やびらんが口唇部に生じる疾患。通常、口唇にピリピリ、チクチクといった感覚や、赤い腫れ、その上に水泡ができ、かさぶたになるといった流れで症状が経過する。
 
初感染時は無症状であったり、逆に重症化する場合もある。一方、再発時は限局性で水泡は小さいとされている。
 
 口唇ヘルペスに対応したOTC薬は再発治療目的の外用薬のみで、効能・効果はいずれの製品も「口唇ヘルペスの再発(過去に診断・治療を受けた方に限る)」となっている。
 
そのため販売時には、まず、口唇ヘルペスとの診断を医師から受けたことがあるかどうか、確認が必須です。
 
6歳未満の乳幼児の場合、初感染の可能性があるため、使用不可です。6歳以上でも判断が難しい場合や、OTC薬の添付文書では「相談すること」とされている妊婦・授乳婦の場合は、主治医への相談を促すようにしています。
 
 また、HDVとは異なる種類のヘルぺスウイルス、例えば水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)により発症する帯状疱疹などの場合は、医療機関での治療が必要です。
 
その他、口唇炎が別の疾患や、化粧品や食べ物など何らかの刺激により起こっている可能性もあるため、まずは受診勧奨の必要性を考慮しつつ、口唇炎の状態、随伴症状、口唇ヘルペス治療薬の服用経験の有無などを確認します。
 
 女性に、冒頭に挙げた項目に当てはまらないかを確認したところ、口唇ヘルペスと診断された後、これまでに数回、再発を経験していました。
 
紫外線の刺激や体力消耗により口唇ヘルペスを再発した可能性が高いと考えられ、他に気になる症状も見られなかったことから、今回は受診勧奨せずにOTC薬で治療しても差し支えないと判断しました。
 
 口唇ヘルペスの再発治療薬の有効成分には、抗ウイルス薬のアシクロビルとビタラビンがある。在庫としては、軟膏とクリームがある。
 
薬局には、アシクロビル単味製剤のアクチビア軟膏(第1類医薬品)と、ビタラビン単味製剤のアラセナSクリーム(第1類医薬品)がありました。
 
アクチビア軟膏は医療用のアシクロビル軟膏5%(商品名ゾビラックス)と同濃度を含有しており、1日3~5回患部に塗布します。
添加物として、皮膚の保護・保湿の作用を持つマクロゴールが配合されています。
 
一方、アラセナSクリーム医療用のビタラビンクリーム3%(アラセナAクリーム他)と同濃度のビタラビンを含有しており、1日1~4回塗布します。
 
添加物としてステアリン酸、パルミチン酸、グリセリンなどがあります。女性は「日中に塗布できないこともあるかもしれない」とのことで、より塗布回数が少ないアラセナSクリームを選択しました。
 
 使用方法の注意として、塗布前後には手をよく洗うこと、毎食後や就寝前を目安に、唇とその周りのみに塗布し、目やその周りなどに触れないよう注意しました。
 
口唇ヘルペスの原因となるHSVは、一度感染すると、症状は治っても、頭部の三叉神経節などに潜伏するため、かぜ、発熱、疲労、ストレス、月経、紫外線の刺激などで体の抵抗力が落ちると、HSVは再活性化し、再発を繰り返すので、女子には紫外線を長時間浴びないよう、日焼けを避けるよう注意をしました。
 
(日経ドラッグインフォメーションより引用しました。)
 
タイヨウ薬局
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